20年ぐらい前、関東近郊で引越し先を探していた時のこと。不動産屋に頼んで部屋の内見をしに行った。部屋に入って何か嫌な感じはしたが、その古い部屋は気に入らず自宅に帰った。
帰りの電車の中で具合が悪くなり、自宅に帰ってから検温すると38度の熱があった。風邪の症状はない。その頃私はよく原因不明の高熱がでて、翌朝には治っているような不思議なことがあった。
ただ、内見した部屋を出てから具合が悪くなったので、気になった。霊が見える友人に相談をした所、こんな答えが返ってきた。
それは生霊ですよ。前の住人が置いていったネガティブな思いが相当溜まっていたようです。死霊に比べて、よほど体調などに影響をしやすい。あなたは憑依体質が強いですね。浄化は浄霊と同じようにできますよ。自分で出来るでしょうと。
浄霊をすると、しばらくして熱は下がった。その時に生霊というのはそういうものなのかと知った。怨みをもって、どんどん送ってくるのも生き霊だろうが、残存思念のようなものもある。
それ以来は、内見に行く時には気をつけるようにしている。また、物件探しの折にはそういう物件はレイアウトから読みだして、あらかじめ内見しない。
極端な話、他人の御宅やお店にお邪魔するのも同じだが、人が住んでいて気の出入りがある所の方がむしろマシではないかと個人的には思っている。