一陽来復と一陽来福

早稲田に年末がやって来ると、冬至から節分までは賑わいがやってくる。早稲田界隈では一陽来復と一陽来福という守り札が領布される。金運のお守りとして有名で穴八幡宮の一陽来復守りは徹夜での行列ができる。その期間は出店が出て、賑わいをみせる。

私も昨年は朝5時から並び9時過ぎに買えたのを覚えている。今年は朝9時過ぎに行ったら、諏訪通りを警察が通行止めにして、膨大な行列を作っていた。私はそれを横目に穴八幡宮の隣にある放生寺で一陽来福のお守りを買った。

このお守りはそもそも節分までずっと売っており、平日に行けば穴八幡宮でも並ばずに買える。設置できるタイミングが冬至と大晦日と節分の深夜12時のみと規定されているので、冬至に買えば一番長く設置できる。とはいえ、そこにこだわらなければ平日に買って大晦日に設置すればよい。また、早稲田界隈では穴八幡宮以外に、放生寺と水稲荷神社での領布している。地元早稲田の人はその辺をよく知っており、適宜うまく入手をしている。私も地元民となったので行きつけの飲み屋の地元常連さんからその辺は教えてもらった。

穴八幡宮と放生寺はもともと神仏習合の時代は同じ施設であったが、明治の神仏分離令で切り離された。そういった意味では、一陽来福(放生寺)が一陽来復(穴八幡宮)のパクリという訳ではなく、元は同じと言える。

今年、私が迷わず一陽来福を選んだのは、行列の長さの問題ではない。昨年は御祭り気分で行列に並んだが、今年はリーディングをして比較をして、自分としては一陽来福が好ましかったから選んだ。さらに、パワースポットで人出・行列が多い所は波動が荒れるというセオリーもある。もちろん、どこで買うのも好き好きであり、普段からそのパワーに一目を置いている水稲荷神社の一陽来復も捨てがたい。ちなみに、昨年は水稲荷神社にしか置いていない一陽来復の大型お守り(1000円の方)も買ってみた。

放生寺は穴八幡宮の隣にあり、大行列を横目にまったく見向きもされていないのだが、三つ葉葵の寺紋をもち、徳川家光公縁の真言宗のお寺である。お参りに行くとかなり強いパワーを感じるお寺である。なぜか、徳川所縁の寺社というのは敷地に入っただけでわかるぐらいのパワースポットになっていることが多い。風水に強い天海大僧正が設計したというのも、そうなんだーと思う。