できないことばかり

40年来の古い友人と15年ぶりぐらいに電話で連絡を取った時に、最近膝の具合が悪いと言う。原因不明で膝関節のどこかが壊死をしている病気になり、痛くて仕方がないと言う。

嫌な予感をもったので、遠隔ヒーリングをしてみようかと申し出た。最初、驚いていたが何かの足しになる可能性があるなら頼むと言った。治る保証はないが試してみる。右脚側に何かある。後に確認したらやはり右膝だと言う。最初にヒーリングしてみた時、いわゆる生霊的なものだと思った。悲しい、つらい、寂しい的なものは一度浄化して本人の思いを変えれば、良くなるのだか、これは繰り返し現れる奴である。なんどやっても一時的には良くなるが翌日には戻ってしまう。嫌な予感はそれかと思った。恨みや嫉みのような人間関係による歪はよくある。呪いでなくとも、発信者本人も自覚無しに送りづづけてくるネガティブな想いが悪さすることはある。ただ、この手は一番厄介である。私は霊能者ではないので、誰がどんな理由でなど詳細まではわからない。対処はいろいろ試してみるしかない。

ヒーリング対象者が見えない世界を理解する人なら話は簡単であるので、事情を説明してヒヤリングしながら、いろいろ試せば良い。ところが、そうでない人の場合はどこまで話をして良いかから探る必要がある。

別の友人は酒を飲んでその手の話をすると、自分にわからない世界のことなど話してくれるなと言う。自分のわからないことは怖いのは理解できる。当事者相手の場合、本人に話して「知りたくなかった」と言われるのは避けなければと気を使ってしまう。極論、本人が知るのを嫌がるならば、気を送ってみてダメなら諦めるしかない。それはご縁がなかったのだ。

人を助けたいとは思うが、やれることにはかなり限界がある。私にできることなど、たかが知れている。