縁切り榎

板橋本町にある縁切り榎という神社がある。縁切り祈願を行うということで有名で東京最強との噂があるとかないとか。友人から縁切り榎はすごいという話を聞いていたので、先日は縁切りについての記事を書いた。

私の弟の奥さんが難病による闘病生活を送っていたのだが、また危篤状態で入院をしたと連絡が来た。遠方にいて、できることもないのでと思いついたのは縁切り榎に病気との縁切りを祈願してみようと思い立った。 物事の運命は自分では選択できず、その宇宙にいる限りは変わらないとは思っているものの何かできないかと考えた。

そこで前の土曜に板橋まで行ってみた。池袋から山の手通りに出てしばらくいくと縁切り榎がある。もう少し行けばもう埼玉である。近所ののソバ屋で絵馬が売っているので購入をして、義妹との病気との縁切りを祈願をした。

神頼みにも作法はあるので、それに従い絵馬を書き真面目に祈願を行った。 良きように神々にお導きくださいとお願いをする。

頼んだのは義妹のことで自分のことは頼んではいないのだが、背中にある重みが減ったような気はした。榎自体はむしろお願いの重みに耐えてる感はあったが、厄を引き取ってくれたような気がする。

帰りに思ったのはこの手の祈願の結果は叶ったとしても人が都合よく思うようにはならないものである。そもそも、ここまで来るほど切迫した状態の場合、病気との縁が切れるとはどんなことなのか?と想像をしてしまった。

その後、2日経って義妹はあの世に旅立っていった。長きに渡っての闘病をし、何度もの手術、何度もの危篤の入院を繰り替えしており、本当に頑張ってきた。今は安らかに眠ってほしいと思う。

神々には良きようにお導きくださいという依頼をした。これがその答えだとしても仕方がないのだと思う。結果としては、 実は 病から縁が切れたのは間違いない。家族の想いとは違っているかもしれないが。

近く、お礼参りにはいかないといけないなと思う。