MP3やCDの音を聞いていると頭が痛くなる

私は音にはこだわる。それはここ10年ぐらいのことである。その前はまったく無頓着であった。

20代はカセットテープのウォークマン、その後はMDを聴くようになり、さらに使い勝手の良いmp3プレイヤーになり、ipod、iphoneなどで音楽を聴いてきた。ノイズは多少気にしたがその他は無頓着だった。

40代になって、音楽を聴かなくなった。理由はポータブルのプレイヤーで音楽を聴くと耳が痛い。ちょうど、メガネも度数を落とさないといけなくなった頃で老化であろうかと思った。

音質に厳しい弟から、ヘッドホン、イヤホンを良くするのとハイレゾ音楽を聴いてみたらと勧められた。それで、多少奮発をしてヘッドホンやイヤホンを買い、ハイレゾの音楽を聴いてみる。その過程でサンプリングレートを変換するようなことも覚えた。

すると、iPhoneで聴くとすぐに耳が痛くなり、やがて頭痛がしてくるのに対して、ハイレゾ音楽では長時間聞くことができることがわかった。

傾向としてはmp3もしくはCDの44.1kHzのサンプリングレートの音が耳を痛くする。イヤホンやスピーカーが高性能な方が具合が良い。ハイレゾの方がよく、アナログ音楽ならなお良い。アップサンプリングしても、本質的には音の解像度は上がらないはずだが、私の耳は痛くならない。私の耳には音の精密な解像度が必要なわけではなく、音波の滑らかさがあれば良いようだ。スピーカーやイヤホンは新品はしばらくエイジングをしないと耳が痛くなる。

ハイレゾもしくはアップサンプリングで音楽を聴くようになったら、以前はテレビの音でも耳が痛くなってたが、今は鼓膜が柔らかくでもなったのか、不思議と以前ほどはテレビの音でするに耳は痛くならなくなっていった。

40代以降はそのように音にこだわるようになった。

私が求めるのは体をリラックスさせる音である。44.1kHzの音は無駄に人をストレスを与え、緊張させる。少なくとも私においてはそれが真実である。きっと、個人差があるはず。

能力には個人差があり、年齢によっても変化する。子供たちが小さい頃に近所で猫除けの超音波発生器が取り付けられている家の前で、高い音がして耳が痛いといってた。私にはまったく聞こえなかった。

私は耳の老化により、なぜか44.1kHzの音は耳が痛く、5.6MHzにアップサンプリングすると耳が痛くないという見分けができてしまう。これもある意味、個人的なSPECであろう。

音も波動である。気エネルギーを波動として検知するというSPECを持つが、音にもなぜか妙に好き嫌いが多い。なかなか、他の人に理解されない話ではある。

今の世の中は44.1kHzの音が主流で溢れかえる。私には厄介な時代だ。

正直、あまり有難い話ではないが、仕方がない。