原因不明の不定愁訴と慢性上咽頭炎

息子の原因不明の頭痛と微熱は上咽頭炎の疑いにより、Bスポット療法を何回か受けたところ、頭痛と微熱は収まったようである。もちろん、すぐに治るものではないので、治療は継続している。

私自身の原因不明の背中の痛みについても、慢性上咽頭炎に対するBスポット療法を受ける度に一旦収まることから、これが原因だったのかという実感がある。

上咽頭は喉の上の方であり、ヒリヒリとした痛みが反射痛として、首の付け根や背中に痛みを感じている。10年ほど前に逆流性食道炎と診断されて、薬を飲み続けたが、効いたのは痛み止めだけという不定愁訴を思い出す。当時もこれが原因だったという確信を持っている。

さらに大昔になると、頭痛と微熱が長いこと続いた際に、精神科に回されて、自律神経失調症と診断をされたことがある。あの時も薬が効いたというよりも、時間薬で徐々によくなった記憶がある。あれももしかして、慢性上咽頭炎だったのではないかとすら思う。

慢性上咽頭炎は二次障害として、自律神経不全、免疫障害、腎疾患、大腸疾患などを引き起こすと言われている。

何冊かの本を斜め読みをした限りでは、有効な治療法は塩化亜鉛を使ったBスポット療法(EAT療法)である。1960年代からある治療法だが、近年はあまり知られていないようだ。

綿棒で上咽頭を擦過するだけだが、塩化亜鉛が劇薬扱いなので自宅ではできない。さらに塩化亜鉛を置いているクリニックが限られるので、治療を受けられる医院は少ない。

以下のサイトにはBスポット療法を受けられるクリニックの一覧がある。

http://special.asa21.com/special/eat/

Bスポット療法を受けてみての感想としては、塩化亜鉛で施術する際にとにかく痛い。表面に薬を塗るだけでは不十分でグリグリと擦ることが重要であると本にある。

実際に院長先生が施術する際にはしつこく擦ることで痛いがその後に効果が強く感じられる。別の医師の日にいくと、軽く行うので痛みが少ないが、効果が弱い気がする。

塩化亜鉛は劇薬につき危険が伴うと思いがちだが、開発者の堀口教授によれば塩化亜鉛は眼科では洗眼に使っており安全であるという。

世の中には原因不明の不定愁訴で苦しむ人が多数いるだろう。中にはお門違いで精神科に回されたり、関係ない薬を飲まされて、効かない効かないと言い続ける人がいる。私もその一人であった。

そんな人には、慢性上咽頭炎という病気があるということを教えてあげたい。