古い家、古い家系

知人から相談を受けたのは先祖伝来の土地についてのことであった。古い家系なのでいろいろと因縁があるんじゃないかと心配をしていた。

その家は古くは村上水軍の末裔であり、後に関東に住み着いた家系であるとのこと。ずいぶんと古くからのことがわかるのは本家であるからだ。そして、両親がなくなり娘さん一人になった。

娘さんは結婚をしているので、その家は出ている。しかし、本家の末裔で最後の一人であることに、自負も責任感もあるようで、すべてを背負わなくてはならないことをきっと重荷に感じていたに違いない。

両親亡き後、土地家屋は残るのだが、古家の扱いや古くからの墓の扱いなど現実的な問題が山積みだと言っていた。もちろん、現実的な対処については私が専門外でなんの力にもならなかった。

古い家にはいろいろと祀ってあるものがあったりする。その辺を気にして相談をされた。

敷地の中については、竈の神とか、小さな社があったが、それ自体はさほど問題ではなかった。ただ、気になったのはその土地の周囲の状態。

海からその家の土地ギリギリのあたりまで、すごい邪気のあるエリアがある。ギリギリではあるがその土地にもかかっている。昔、海賊の部落であったことから、何か因縁がある施設があったのかもしれない。また、古くは流刑地になっていたようで、そのための施設もあったかもしれない。たとえば、牢や処刑場の類である。

広いエリアを私がお祓いをしたぐらいでなんとかできるはずもなく、本家の最後の末裔である彼女本人に、神社への神頼みの作法をしてもらうことにした。

それを実施してもらった直後に、土地のチェックを衛星写真で行った。かなりひどい邪気を放った土地は抑えられて、気にならない状態になった。

もちろん、何かを封じたわけでもなく、神社の神様に地鎮をお願いしただけである。なので定期的に神様にはお願いをする必要がある。

このお話は別の記事で紹介をした、平熱の体温が36度台に上がったというお話と同じなのだが、付属の効果としては夫婦の体温があがったという不思議な結果を生んだ。

モノには何が災いをしているかわからなのが、この世界の理である。本当に不思議。