そのへんにいるサイコパス

仕事で新しい案件を担当をしているが、担当する上司が変わった。以前にも一緒に仕事をしたことがあるが一癖も二癖もある人だ。

以前の時もやりづらかったが決め事が全部終わった後に入った案件だったのでまだマシだった。

サイコパス様の人である。彼が先天性のサイコパスか、後天性のソシオパスなのかはわかるわけもない。ここ2週間ぐらいは毎日サンドバッグのように言葉の袋叩きに会っている。部下の前でもこれ見よがしにやられる。

自分の気に入らないことは徹底的にどなり散らかす、言う事になるほどと思うこともあるが、他(社長とか)から否定が入ると、いきなり手の平をひっくり返す。あたかもそれがなかったかのように、他人のせいにする。

昨日の指示に従って問題がってそれを伝えると、「そうじゃないんだよ」「お前が誤解をしている」「それは指示じゃなく、提案だった」という。言ったそばから手の平返しで、嘘をいう。それも悪びれた所は一切ない。

何かあっても簡単には謝らないし、責任は一切取ろうとしない。また、他人に配慮しないという意味でびっくりするような要求を言ってくる。良心や罪悪感はない。

そしてまた「お前のために言っているだ」と袋叩きが始まる。

以前だったら、俺が悪いのか?と自責の念を持つが、学習効果でコイツはサイコパスタイプだと判ると、自分が悪い訳ではないと判る。それがわからないと精神的に参ってしまう。

繊細さん(HSP)タイプは、彼らからすれば自分が悪いのだと思い込みやすく、絶好の獲物になるので、気を付けるしかない。

たとえば、社長なども厳しい人で、何かやり方が悪いと圧の高い言葉で指摘をしてくる。気分屋ではあるが、最終的に無茶苦茶な事は言わないし、言っていることは至極ごもっともな事だ。さらに謝るべきところは謝る人で、責任は取る人物だ。人に気づかいをしていることが伝わり、良心や罪悪感はもっているのが判る。こういう人はサイコパスではない。

反省をしたり、改心をしないのでサイコパス様の人とは距離を置くしかない。しかし、仕事上の決裁権を持つのだから当面はつき合わない訳にはいかない。

こうなるとのらりくらりとかわして、理にかなっていることは受け入れ、その他はスルーするしかない。

やっかいなのは、ああしろ、こうしろと自分の都合でいろいろ言ってくるが、それは責任者であるあなたにお願いしますと言っても動かない。すべて、私にやらせようとする。特に火中の栗を拾わせようとし、それで自分の責任を回避しようとする。安全な所から文句だけをいう。

実際、指示に従って、「大丈夫かいな」と思って、お客様に確認をした事項がひんしゅくを買ってしまった。

社長CCのメールで本人に「あれ以上の確認は無理です、よいですか」と確認を入れたら、即電話がかかってきた。「あれは〇〇さんの意見を肯定しただけで、俺の指示じゃねー、これでは俺が悪いみたいじゃないか、これからはお前にアドバイスもできない」と脅しにかかってきた。「あれはあんたの指示だよ」と言いたい所である。

恐怖で人をコントロールしようとしてくるのがサイコパスの手口である。

敵に回すべきでない人は正確に嗅ぎ分けるので、決裁権者の前では絶対に尻尾を出さないようにしている。打ち合わせでも、上席者がいる所では黙っており、席を外すと人をガンガン責め立ててくる。

あまりにも露骨にサイコパスの行動パターンを踏襲してくるので、逆に面白いほどだ。まあ、しんどいので面白いというのもおかしな話だが。

こんな人が100人に1人はいると言われるので、普通にその辺にいる。そうとわかれば可能な限り関わらない方がいいのだが、決裁権を持つ上司がサイコパスではどうしようもない。

残念な話だが、当分はおつきあいせざるをえない。