どちらのお守りを選ぶか?

一陽来復の記事に質問を戴いた。「穴八幡宮と放生寺とどちらのお守りが金運に効きますか」というご質問。当然、そこは気になるもの。

一陽来復というのは、冬至に日が一番短くなって、そこから長くなっていくことを表している。陰極まって陽に転ずる様のこと。

これは太陰図の示すところであり、仙道でも大切にされてきた考え方だ。

クリスマスがローマ時代に冬至祭にぶつけて日程設定がされたのは、その時代から冬至祭が人気だったからだ。北欧では太陽神が一番弱まる冬至に太陽神の復活をお祭りで祝う。太陽の恩恵の少ない北欧では死活問題であっただろう。

話は横道にそれるが、キリストが馬小屋で生まれたのであれば、この時期に生まれたとはとても思えない。

この一陽来復がなんで金銀融通につながったかはわからないが、江戸時代あたりから一陽来復のお守りは庶民から人気を集め、徳川将軍にも献上されたという。放生寺の寺紋は徳川家縁のある三つ葉葵である。

もともと、放生寺と穴八幡宮は同じ敷地にあったが、明治時代の神仏分離政策によって分割された。近所の話では、早稲田通りを渡ったところにある龍泉寺までがひとつの寺社だったらしい。

なので、放生寺と穴八幡宮とは元々は同じであるので、そのお守りも同じと言って良い。これはよく観光地にある元祖のお店と分家のお店のどちらがおいしいかというのとは違う。

どちらのお守りも良いものなので、あとはご自分の好きな方を選べばよいと思う。とはいえ、個々人によって、相性はあると思う。自分に合うなと思う方を選べばよい。

アドバイスをするならば、自分が邪気に憑かれている時には直感は逆になる。本来良いものを嫌と感じ、悪いものが良いように感じてしまう。そのため、何かを直感で選択する際はお清めをしてから行うと良い。お清めに特段の作法を持たない人は、塩を使ったお清めをしたら良い。

あとは、お守りを買ってきたら、そのご本尊をイメージして本尊とつながって下さいとお祈りをしたらよい。よく本尊とのつながりが切れているお守りが売られていることも珍しくはない。私はお札、お守りを頂いた時には必ずそうする。

“どちらのお守りを選ぶか?” への2件の返信

  1. きなこ

    水稲荷に行きましたが、夕方のせいかおどろおどろしい雰囲気だったので怖くなり、お札を購入したものの近くの穴八幡に行き、そこでお札を購入しなおしました。
    貼るのも穴八幡のお札にします。
    直感がどうかはわかりませんが、今年は穴八幡!!です。

    • kikoushi555 投稿者

      水稲荷はお気に召しませんでしたか。しかし、本人の直感が一番ですよ。総論としてはお稲荷さんは陽の高いうちが良いですね。

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