オタクも才能だ

仕事でお客様のマシンルームに行った時のこと。取引先の新人の女の子が同行者の中にいた。

いくつか会話した中で面白いなと思ったことがある。

前職が何かは知らないがIT系に来て数ヶ月だと言っていた。最新鋭のマシンが立ち並ぶ中、IBMの比較的新しいZシリーズが立ち並ぶエリアがあった。こんなマシンが立ち並ぶのは今時珍しく、滅多に見れる代物ではない。

昔の汎用コンピュータの末裔であり、私には懐かしくもあり、またその小ささには隔世の感がある。昔の汎用機はとても大きかった。

黒光りする筐体はロボットを思わせ、カッコいい。

するとその女の子も、カッコいいと言っていた。正直、機械をカッコいいという男は少なくないが、データセンターのマシンをカッコいいという女の子は珍しくもある。

いわば、オタクである。これはITをやるにはある意味で向いており、才能と言える。

同じマシンルームに行くのでも、ただラックが並んでいるように見えるのと(まあ、実際に並んでるだけなのだが)、それにカッコいいなどと興味が持てるのではモチベーションの持ち方が違う。

何をするにも、楽しくできる方が、楽しくないよりも取り組みやすいのは間違いがない。

歳をとると何を見ても興味なんて持てないなどと言いがちである。若い者に好奇心では負けてはいられないね、などと思うのだ。