喪の人

世の中にはいろんな能力がある人がいる。それを使いこなしている人もいるし、使いこなせてない人もいる。

不思議な話をする私にはカミングアウトしやすいのか、「実はこんなモノが視えるんです」的な話をよく受ける。

その方は時々、人が黒く見えたり、煙がかって見える。もちろん、物理的でない自覚はある。

占い師から、それは喪の人が見えているのだと言われたことがあるそうだ。黒く見える人はこれから命に関わるような事が起きるという。まるで「世にも奇妙な物語」のような話だ。

私が、「そう見えた人がその後どうなったかは追跡調査をしたか?」と聞くと、してはいないという。

人の超感覚は、黒いモヤが見えるからと言って、皆同じ意味とは限らない。

第六感を五感に置き換えて共感覚として捉えることはある。実際、私は気の感覚を触感覚で捉えている。

なんらかの状態を第六感で捉えて、視覚に置き換えていることは珍しくない。問題は人によってその感じ方がまちまちである。他の人のセオリーがその人に通用するとは限らない。占い師の言う事は参考にはなるが、鵜呑みをすべきではない。

その人のスペックでは、それが何を意味しているかは確認しないと使いこなす事はできない。

黒く見える人がその後に病気になったり、事故に遭うのか?それとも死ぬのか?それとも憑依が見えているのか?単に運気が下がっているのか?その辺は別のわかる人と一緒に確認できるときっとわかりやすいだろう。

本人が正体も分からず、使いこなせてない特殊な能力というのが、いろんな人に埋まっているのだろうなと改めて思うのだ。

実に面白い。