肥田式強健術

若い頃から健康オタクであったぐーたら気功師は肥田式強健術という体操?をやっていたことがある。これが実に絶大な効果があるのは実感をした。

20代の頃である1年ぐらいだろうか、毎日1回の肥田式強健術をやっていたことがある。当時の健康診断で驚いたのは握力だった。昔から20~30kg程度だった私が70kg越えの握力があった。驚いて自分で測り直したぐらいである。握力が70kgもあれば、プロレスラー並であろう。当時の見かけはヒョロッとした若者だった。

うちの弟は結構な力持ちで70kgぐらいあったのだが、私は金と力がないという色男だったので、もっぱら握力はなく、見掛け倒しと言われていた。それが70kgも握力があるのは、肥田式強健術の効果以外に考えられない。

その後、仕事が滅茶苦茶忙しい時期を越えて、メンタル的体調不良に落ちていく時代に突入をしてしまった。肥田式強健術を行えば、体だけは強靭になることは承知していたが、長いことやることはなかった。

メンタルの問題も解決し、コロナ禍の中での運動不足を憂慮して、最近は肥田式強健術をやろうとするのだが、毎日のことだとついさぼってしまうので、「いかん、いかん」とリブートしたりする。ぐーたら気功師なので仕方がない。

肥田式強健術は大正時代に肥田春充という人物が編み出した健康術である。もともと、病弱だった春充が一念発起して運動を研究した。それが、伝説では樹の株や床板を踏み抜くという超人的パワーを身につけたと言われている。当時はかなり人気があったらしい。

11の動作からなる体操を行うのだが、5分程度で済むので、至極簡単であるが、その効果は絶大である。問題はその単純な運動を毎日できるかにかかっている。

興味のある方はやってみると強靭な体が作り出せること請け合いである。

私は1995年出版の肥田式強健術研究会のVHSビデオを見ながら覚えたのだが、最近検索したら肥田式強健術研究会は今でも東京で活動をしているようだ。お会いしたことはないが、ビデオで見ていた富田会長が今でもお元気で写真に写っていた。

レイキにしても、肥田式強健術にしても、大正時代というのは実に面白いものを編み出した。