生霊の恐怖

生霊には2種類あると私は思っている。1つは人が悲しみやつらさを発散して、その場に残るもの。2つ目は恨み、呪いの類である。前者はパッシブな生霊であり、後者はアクティブな生霊である。

生霊とは人が無意識にまたは意識的に飛ばすネガティブな思念と言ってもいい。生霊の方が死霊よりもはるかにパワーがあり、特に肉体への影響は大きいと感じる。

パッシブな生霊はそのエネルギーが溜まっている場所に行って、同じような波動を持つ人にくっついてくる。アクティブな生霊は人がダイレクトに送ってくるのだが、当然やっかいなのは後者である。前者は限りがあるので、一度浄化をすれば終わるが、後者は次から次へを送ってくるので始末が悪い。

ある日、ある方と揉めた。私は即座に引いたのだが、相手はかなりご立腹でいきなり生霊を飛ばしてきた。もちろん、ご本人も無意識でのことだろう。私はさほど問題ではないだろうと思った一言がご本人のプライドを傷つけたのかもしれない。ちょっとしたことでブチ切れる人というのは手に負えない。いきなり、首と肩に来て、そのあと頭痛がしてきた。

とりあえず、浄化をしたが、呪いのように次から次に送ってくる。相手に問題のないような対策をしたが、全く効かない。仕方がないので、呪詛返しのようなものを施す他はないが、なかなか・・・。こういうものには、関わり合いたい訳もなく、その方とは少し距離を開けることにした。

生霊なんてものは電車に乗れば、それなりに背負っている人がいる。人間関係の問題なので、多かれ少なかれ人は関わらざるを得ない。そんなに珍しいモノではない。

しかし、送ってきて即座に頭痛がするほどのモノにはそうそうお目にかかることはない。よほど、強い思い込みがあるのだろう。人の闇の深さを垣間見たような気分である。