天ぷら屋の裏話

大学生になった息子たちがバイトでいろんな店で働いた体験について聞いた。私は飲食店で働いた事がないので、興味深々だった。

半年ほど天ぷら屋で働いて、ホールから厨房まで一通り覚えたと言う。自分で揚げると美味い天ぷらが作れるようになったと言う。

ところが、嫁さん曰く、あそこの店は不味かったので2度と行かないと言った。何で?と思うが、そこにはカラクリがある。

息子たちがまかないで食べるものは自分が食べるからしっかりと火を入れて揚げる。ところが、忙しい時間に行くとバイトたちは適当に揚げるので揚げむらがあると言う。実際に他のバイトが揚げたサツマイモの天ぷらが半生で客が激怒したこともあったと言う。空いている時間帯ならそのリスクは少ないが、混雑している時間帯に行った客は不幸だと言う。

安売りの飲食店の残念な所である。

息子たちは嫌気がさしてもう辞めたが、この天ぷら屋はかなりなブラックな店でここでは書けないような問題がいろいろあった。真面目に働く人から辞めていくというのでは救いようがない。

世の中というものは実際に覗いてみないとわからない闇があるものだ。