宝くじに当たってタイガーマスクになろう

年の瀬なので周囲と年末ジャンボ宝くじの話などする。

宝くじに当選しても買ったまま放置する人がいて、年間200億円ぐらいがどこかに行っているらしい。私ならきっちり貰うのだが、世の中には不思議なこともあるねーとか話した。

宝くじをいっぱい買って、周囲に当たったら2割を還元するよと公言しているお友達もいる。実際に当たって周囲にそんなことを言ったら何が起きるのだろうと少し心配になる。

人というのは多くの人は罪悪感があるので、大金を独り占めすることにも罪悪感を感じたりする。だから、大金が入ったら一部を寄付する方が良いというのは、情けは人の為ならずだと思う。

しかし、その方法が問題だ。寄付をするにしても、大っぴらに寄付をすると毎年寄付をしてくれと言って来られる。宝くじに当たっての寄付だから次回と言われても、予定はわからない。また、妙な所に情報が漏れるといきなり電話が鳴り止まなくなる恐れもあろう。

それでふと思ったのが、タイガーマスクになれば良いのだ。年末や年度末になると養護施設や役所に名前も名乗らずに寄付品やお金を持ってくる御仁がおり、世ではタイガーマスク、伊達直人運動と言う。

ニュースでみると、社会に役立てて欲しいと金の入ったボストンバックを役所に押し付けるように置いていく人までいる。名前は名乗らない。人が良いのか?それとも、訳ありの人なのか?

アニメのタイガーマスク、伊達直人はちびっ子ハウスという孤児院の出身で、そこの子供たちのために大金を掛けて戦う。それになぞらえて、これをタイガーマスク運動という。

日本人は名前を出しての寄付はしたがらないが、匿名ならするという典型だが、タイガーマスク運動には違和感すらあるとも感じていた。

しかし、この人たちがもしも宝くじの高額当選者ならどうだろうと思いついた。

匿名で大金を寄付すると世のためにお金を還元でき、良いことをした気になる。大金の独り占めによる罪悪感にも対処ができる。そして、相手も喜ぶ。匿名なので、後からの面倒もない。悪いことをしている訳ではないが名前は出したくはない。

宝くじで高額当選をしたら、タイガーマスクになれば良いのだ。(笑)

宝くじが実際に当たってしまうと不幸なことがあるのではとビビる人もいるだろう。だから、年間200億円も受け取らない人がいるのではないかと思うのだ。10億円当たったら、ボストンバックにお金を詰めて、どこかの困っている施設でタイガーマスクを名乗れば良い。(笑)

名乗るほどのものではありませんと大金を置いていく、きっとやってみると痛快に違いない。私もタイガーマスクになってみたいのものだ。