心理的安全性 石井遼介

会社の自己啓発プログラムで石井遼介氏のリモート講座を見た。書籍「心理的安全性のつくりかた」がヒットしている講演者。

罰と不安のマネジメントでなく、チーム内でリスクをとっても大丈夫というのが心理的安全性のある組織だという。

話しやすさ、助け合いのある、挑戦ができる、新奇歓迎できる組織は良いという。

Googleを引き合いに出しているが、私はこれと全く同じことを35年前のリクルートで教わった。心理学専攻の江副さんが作り出したのは、この心理的安全性のある組織であった。

私は出向や転職、派遣、委託、取引先などで大小様々な企業を見てきたが、この35年で心理的安全性を確保した企業は残念ながらリクルート以外で見たことがない。

その会社には銀行系、電力系、通信系、IT系など日本を代表するような企業グループもある。エスタブリッシュであればあるほど、息が詰まるような風土の会社が多い。

新人であろうがビジネスパートナーであろうと、思ったことを言えるチームというのは大変モチベーションが高く、効率も良いのはよく知っている。これができる企業というのは未だ少ないのかもしれない。

そういう意味ではリクルートが大変に先進的であったと言える。

皆が上席もしくはお客様の顔色を伺う、そして権限者の機嫌一つで結果が変わってしまう。仕事だから仕方がなくやるが、馬鹿らしくってやってられない。

正解のない時代であり、実践した結果を元に柔軟に対応するリーダーシップが必要であると石井氏はいう。これも35年前にリクルートでは「走りながら考える」「朝礼暮改のススメ」として教わった。

今の時代に必要とされることを私は新人時代に叩き込まれていたのかと思うとありがたいことだ。