youtubeでたまたま見つけた曲だったが、中島美嘉の歌なので見てみた。驚くようなタイトルの歌である。
実際、聴いてみると物凄いインパクトの曲である。主人公の置かれた状況はわからないが、その気持ちはわからなくもない。
私も過去にひどい鬱病で廃人同然の時期があった。その時は何年も毎日死ぬことしか考えてなかった。
この歌にあるような何でもないことがすべて死にたいと理由になった。他人からすれば、何故それが悲しくて、それが死にたい理由になるかなどわかるわけもない。
いや、後から考えれば本人にすらわからない。ただ、そのような空間、いわば氷の牢獄にいたとしか言えない。
人のつらさは他の人にはわからないものだ。他人がそれをなんとかできるなんて考えるのは傲慢でしかない。近くで寄り添って、本人がそれをやり過ごしてくれるのを待つしかない。
この曲に救いがあるのは最後の章である。ほんの小さなことが命綱になったりするのだ。それはほんのささやかなことであったりもする。
2013年の歌である。当時私はまさにそのつらさの中にいた。この歌を聴いて、そんなことを思い出した。