カコ女

instagramを見ていて、カコ女というワードを見つけた、。過去の女?実は加工女子の略称だそうだ。

最近のアプリは写真修正ができる、程度の話ではない。男を加工して女性にしているという。探すとカコ女というのは山ほど出てくる。

私が綺麗なお姉さんだと思ってブックマークしていた中にもカコ女が含まれていた。

男の写真から女性化することができるのは知っていた。ところが、動画もあり、そんなことができるのか?と驚いた。さらに、男性が自分を可愛く女性化してそれをSNSで上げる奴がこんなに多いのか?というのも驚いた。

可愛い女性になった自分が男からいいねと言われることで承認欲求が埋まるのか。いろんな人がいるものである。

しかし、もし男が原型の存在しない女性に一目惚れした奴は不運だろうなどと思う。

もちろん、SNSに写真を出すキレイな女性とお付き合いできることなどほとんどない。しかし、この世には存在する。ところが、カコ女は存在しないだけでなく、正体は男なのだ。

最初からカコ女と知っていれば一目惚れなど起きないのか?どうなんだろうとどうでも良いことを考えてみた。

攻殻機動隊の中で記憶を改ざんされた男というエピソードを思い出した。マークされていた作業員の男は、妻と子供の記憶がある。しかし、記憶の改ざんでの思い出で、そんな母子は現実には存在しない。亡くなったのでも、別れたのでもなく、元々存在しない人との思い出を抱えて生きていくことになる。これは辛すぎる。

2次元好きの人というのもいる。アニメや漫画のヒロインを愛してしまう。これも実在はしない。もっとも、さすがに現実とは混同しないか?

人というのは、影に目と鼻があるだけでも人と感じる生き物である。もともと、ファンタジーの中で生きているのかもしれない。男の加工品である女の写真に一目惚れすることはきっとあるだろう。

それを不幸と感じるか否かは本人次第である。そんな「女性」の姿に出会えただけで幸せと思う奴もいるのかもしれない。