シンウルトラマンとヒューメーリアン

映画館でシンウルトラマンを観てきた。

怪獣映画を劇場を観たのは小学生以来だと思うのだが、大スクリーンの怪獣は迫力がある。怪獣の動きは昔からの特撮を彷彿させ、ウルトラマンや宇宙人はCGを使っているのか、昔の特撮ではできないスマートなフォルムが新しかった。

話の内容も大人が観て楽しめる。また、神永・ウルトラマンの人間への自己犠牲をしても助けたいと言う想いを語るシーンで、我々は子供の頃からこのような絶対的な愛を語るヒーローの言葉を聞いて育ったのだなと改めて思った。とにかく、いい人である。

ウルトラマンは神永を事故に巻き込んでしまい、合体をすることになる。最近の言葉ではヒューメーリアン(宇宙人と地球人のハイブリッド)である。

最近お話を聞いた方で、ヒューメーリアンがいたらこんな感じかなという人がいた。

とても前向きで元気でエネルギッシュ、他人を応援するのだけど、それが全人類的に応援する的な、普通からするとかなり変わった人である。とても論理的だか、なんとも外側から見ている。行動や思考の仕方があるべき形のマニュアルに学んで従っているような感じ。とても良い人なんだけど、なんか普通とは違う。

話を聞いていて思い出したのは、羽衣の天女か、かぐや姫である。いつかはどこか違う世界に帰ると子供の頃から感じており、この世界に適応するために周囲を観察して、合わせてきたと言う。

ウルトラマンが人間の行動、習慣について学習しているシーンと重なる。

彼女がヒューメーリアンであるかどうかはわからないが、この世界に違和感を感じて生きてきたのは私にも少し共感できる所がある。

ちなみに、大学生の息子たちにシンウルトラマン観てきたというと鼻で笑われた。君らも子供の頃はウルトラマンメビウスとか好きだったし、今は無きウルトラマンランドにも何度も行ったじゃないなどと思う。(笑)

懐かしさがスパイスになるまでは彼らにはまだ20年は必要なようだ。

劇場の予告編では次はシン仮面ライダーが製作中らしい。それもまた観に行ってしまいそうだ。