映画 島守の塔 完成試写会

試写会に当たったので新橋まで試写会に行った。キャストの萩原聖人、村上淳、吉岡里帆、香川京子、それに監督が登壇した。

吉岡里帆の顔の小ささが妙に印象的だった。最近よく見る女優さんである。昨晩テレビドラマの監察の一条さんにも主演していた。

映画は沖縄戦を描く戦争映画。終始戦争の不条理と理不尽さに怒りと悲しさを感じた。映画というものは他人の作ったストーリーの追体験をして、その感情を味わうものである。戦争に対する嫌な感情を味わうことができたのは、この映画の意味と価値がそこにある。

日本で唯一地上戦をした沖縄戦の映画を私は観たことがなかった。できれば避けて通りたいものである。試写会が当たりでもしなければ敢えては観ないかもしれない。面白いとか楽しいというものとは別物だが、観てよかったと思う。

今も、ウクライナでは同じようにロシア兵から理不尽な目にあっている民間人がいる。日本人は戦争で散々酷い目にあっている。先人が、そして同胞が悲惨な目にあった体験を知り、戦争は引き起こしてはならないものだと改めて思う。

そう言った意味で、この映画は観る価値のある映画だと思う。

ネタバレにならないよう内容や演技については書かないが、見応えのある作品だったことから推察されてほしい。

この映画は撮影中にコロナで12人が倒れたことにより、1年以上撮影延期となった。お蔵入りになっても不思議ではなかったが、キャスト、スタッフの努力で今日の完成試写会を迎えた。そして、公開されたのは沖縄返還50周年の年となった。