若い同僚と大河ドラマの話をした際に昔の大河ドラマを調べると妙なことに気づいた。昔、観たはずの大河ドラマがないのだ。
私は小学生後半から中学生の数年間をテヘランで過ごしている。年始には父の会社の現地法人の社長宅に集まって、年末の紅白歌合戦、大河ドラマ総集編を見るのが恒例行事だった。
日本語のコンテンツなんてあまり見る機会がなかったので、強い印象が残っている。特に三船敏郎が山本勘助を演じた風林火山のことをよく覚えている。
所がネットで調べると1976年周辺にそんな大河ドラマはない。また、その年の大河ドラマに覚えがない。風と雲と虹と、花神のあたりだが、これらの印象が薄い。
映画で、三船敏郎が山本勘助を演じた風林火山はある。しかし、1979年の作品であり、その年は日本で暮らしていた。私がテヘランで風林火山という大河ドラマも映画も観ることはできない。これがなんとも私の記憶とが食い違っていて気持ち悪い。
以前にマンデラ効果というものについて書いた。自分の記憶とこの世界の現実に食い違いがあり、別のパラレルワールドからパラレルシフトを起こしたという説明になる。
私自身、他にもいくつかの点で記憶と現実が食い違っている。これもまたマンデラ効果なのかもしれない。
記憶違いも考えてみたが、とても印象深かったので良く覚えているのだ。記憶違いというのは、うろ覚えだったり、記憶が曖昧になったようなことであればわかる。
だが、それとは違って、現実がおかしいと感じてしまう。やはり、この世界は私がいた世界ではないのだろうか。その方がしっくりときてしまう。実に面白い。