イラン、中国の抗議活動を応援する

先日、NHKのペルシャ語放送のアナウンサーをされている方とお話をする機会があり、イランの抗議デモで多くの人が国家に殺されていることを聞いた。

若い女性が首都テヘランに遊びに行く際にオシャレをしてヘジャブ(顔を隠すスカーフ)をつけないだけで、宗教警察に連行されて殺されるという事件が起きた。それを皮切りに女性を中心として「女性 命 自由」を掲げて抗議デモが広がった。

政府はそれを弾圧するために多くの人を殺していった。たったスカーフを付けないことで、このような無慈悲な事が実際に行われるのはあってはならないと私は思う。

私はイラン革命直前までテヘランに住んでいた。私の日本人学校の同級生たちはクーデターに巻き込まれた人たちもいる。当時激しい暴動が起きたが、パーレビ国王はあまり抵抗せずに国を出たことから、犠牲者はさほど多くはなかったという。これは何人かのイラン人から聞いた話だ。

それに比べて、人を救うはずの宗教を掲げた共和制政府が多くの人を虐殺する。これでは腐った共和政府より、残虐でない独裁者の方がよほどマシである。このような不条理をなす今の政府が国民により倒されるのは必然である。

そして今、中国でゼロコロナ政策に反発して抗議デモが連鎖的に広がっている。やはり中国政府は強硬な対応をしている。

中国は国民に対しても、周辺諸国に対しても、不条理な弾圧を行なっているのは周知の事実である。こちらは習近平という独裁者のなせる業である。人を人と思わないような政府には他国のことながら、消えて欲しいと思う。

日本から何ができる訳でもないが、イランの若者にも、中国の若者にも頑張れと言ってあげたい。

かつて中東でアラブの春というクーデターの連鎖があった。あの時、SNSがきっかけになったが、イランや中国など特にSNSを規制していた国はアラブの春の波には乗れなかった。

スマホが普及しSNSを抑え込むことが出来なくなった昨今はまた春がやってきたということか?

より多くの人が幸せになれる社会になりますように。