ドイツでクーデター

ニュースはドイツでクーデターを起こそうとした25人の逮捕を報じている。先進国のように体制が固まった国でのクーデターは珍しい。

ニュースの内容では現在の支配体制がディープステート(闇の政府)によるもので、それを転覆させようとしてクーデターを企てたというもの。きっと、多くの人たちが彼らを愚か者だと思うだろう。

私はお上がいう事をそのまま信じるほど、お行儀が良い臣民ではない。都市伝説での陰謀論ではよくある話であるし、実際に当たらずとも遠からずな現実はあるのだろうと私も思っている。しかし、その正体がわかるはずもなく、それでクーデターを引き起こそうとまでは思わない。

彼らからすれば、私は無知で行動をしようしない愚民と呼ばれるかもしれない。

別の話だが、先日も個人投資家の御仁から世界の構図は報道されているものとは違っているという説を伺った。

トランプ、プーチン、習近平はディープステートと反目しており、実は未来を見据えて行動しているリーダーであるという話を聞いた。ディープステート配下の国際金融投資家は相場をコントロールして搾取しており、それとトランプらは戦っていると。たとえば、ウクライナとロシアの紛争の構図も実は報道で我々が見ている話とは全く違っているという。

私にはトランプは白豪主義のナショナリズムの輩にしか見えず、プーチンと習近平は専制主義な独裁者にしか見えないのだが、それはコントロールされたマスコミのミスリードだという。

私も金兌換制をやめたニクソンショック以来、通貨は単なる詐欺的幻想の上に成り立っている紙の刷り放題金融システムであり、詐欺同然の仕組みだと思う。絵に描いた餅である年金制度と似たような物だ。この世界は何かがおかしいとは思う。だが、トランプたちを信用する気はしない。

私も日本のマスコミが信用に値しないことは承知している。それはテレビドラマの中ですら描かれている。報道とドラマは同じ会社が放送しているにもかかわらずだ。また、報道で叩かれる側にいたこともあり、内情を知るものとして報道内容に荒唐無稽さを感じたこともある。想像と作り話がメディアのブランドによって真実とされていく瞬間だ。

様々な社会による洗脳は存在して、何が本当なのかはたぶん私たちが思っている以上にわからない。この個人投資家の話から私が学んだのは私のような一般ピープルには真実など伝わってこないのだろうなということである。

ドイツで逮捕された25人の主張は荒唐無稽かもしれないし、実はそれが正しいのかもしれない。ドンキホーテのように風車に向かってクーデターを引き起こそうとした彼らはもしかすると英雄なのかもしれない。