運の悪い火山

実家の土地の鑑定を依頼を受けた。ちょっと変わったところといえば、離島であった。

土地家屋の写真と住所からの衛星写真を元にリモートで波動鑑定をする。対象の土地に関しては、対応策をアドバイスした。

そんな時、周囲についても見る訳だが、火山がある島なので当然その辺りも気になる。通常火山はパワースポットと感じる事が多い。ここの火山はそれとは違う。当初、災害によってその周囲で亡くなった人の無念が多いのか?などと推測をして臨んだ。

鑑定をする際に、そのエリアにある一族の土地についても話題が上がった。そのエリアは一筋縄ではいかない。地鎮の神社らしきものもあるが、足りてないように見える。隣の島の火山はむしろパワースポットである。何かが違う。

話を聞くとかなり昔のことだが、多くの人がそこの火口に詰め掛けて、自殺をした時代があったという。ある年の自殺者数は千人近い数字がネットの記事に載っていた。

この気持ち悪さはそれなのか?と思った。

だが、それが原因でなく結果ではないかとも思った。もちろん、その原因となったことが何かなど私にわかるはずもない。田舎や離島には特殊な儀式や風習があったりもする。理由はどうあれ、それはそこにある。

その島は火山口があり、その周辺は重いエネルギーに包まれている。北と南にあまり影響されてない土地があり、最近はそこに人が集まって栄えているそうだ。今は波動の軽い方が好きな人が増えている。なるほど、無意識に場所を選ぶのだと思った。

鑑定を受けた人は先々島を出ようと考えていると言っていた。その方には向いているなと思った。

しかし、いろんな土地があるものだ。