最近、仕事で関わる人の中でやたら攻撃的な人が現れている。執拗に粗探しをして、無駄な仕事を増やす、正論を振り翳して他人を蹂躙する、言っていることは正しくても物の言い方がパワハラ。私の周囲で広範囲で話題にはなってるが、なまじっか権限をもっているので皆困っている。
最近は大小問わずどこの企業でもコンプライアンス研修を執拗にして、特に東証プライム上場の有名大企業においてなど、パワハラ人材は存在されては困る類の人なのであるが、その手の人は上への立ち回りは良いので、問題とはなりにくい。
彼はパワハラなどという言葉はない時代の人であるので、あるあるな話だか本人に自覚などない。問題は皆が関わり合いたくないと思っているが故に誰も彼にそれを伝えないから本人は知る由もない。その時点で残念ながら彼は終わっている。
他人の気持ちがわからないので自分がどう見られているのか自分ではわからない。そもそも、40も軽く過ぎた男に他人が指摘などしてくれるものではない。誰もが可能限り距離は置きたい御仁の場合、誰も換言などしない。さらに言っても無駄である可能性も高い。本人は気づきようがない。
今のホワイト化した社会の中で堂々と広範囲にパワハラを続ける人が生き残るのは難しくなってきた。誰もが自由に情報発信でき、ブラックはおろかグレイでも許さない社会はダメなモノには敗者復活のチャンスも与えない。
以前、当時私の直属の部下がパワハラで会社を辞めさせられたのを見たことがある。私は換言はしていたものの、全き聞く耳を持たなかった。周囲は腫れ物を触るようにして、誰も相手にしなくなっていた。若い人のメンタル崩壊を招いたのがダメ押しになった。早期定年退職のオファーとして辞めさせられたが、人事や役員からは本当の理由は伝えられてないようだったし、たぶん本人に自覚はない。
めんどくさい存在になると誰も何も言ってくれない状態で適当な理由をつけられて退場させられる。誰にとっても面倒な人というのは企業にとっても関わりたくないお客さんでしかない。
あの人ももしかして末路はそうなるのかななどと思ったりする。
この世界では学びのための試練がやってくる。彼にとってはパワハラするのも、またそれで辞めさせられたりするのも、重要な経験なのだろうが、周囲からすると迷惑な話だ。