世界の真の姿を理解するのは難しい

youtubeでいろいろと動画を見ていて、なるほどなと思った動画があった。

下の動画は太陽系の動きをCGにしたものだ。我々は教科書では、惑星が太陽の周りを回っていると教えられる。それとの対比は天動説だったりする。しかし、実際は太陽自身も動いているので、下の動画のような太陽が進む中で周囲を惑星がスクリューのように渦を巻いて飛んでいる動きとなる。

https://youtube.com/shorts/RUtfv8OUoFU?si=FBMz3pBRcMLPkGw9

これは頭で考えるとその通りなのだが、人というのは自分の視点から見た世界をイメージしてしまい、実際どうなっているかはあまり考えないものだ。ともすると我々にとっては天動説の方がしっくり来るところがある。勿論、観測で否定されてはいるのだが。上記の動画も銀河自身が動いていることを織り込んでいないので、それを織り込むと全く別の動きとなるだろう。

新幹線に乗っている際に、自分から見ると同じ座席に座っていて動いているとはあまり思ってない。窓からの風景で列車が動いているのを理解しているので、実は自分は座った姿勢で時速250km以上で動いていることは想像はできる。しかし、地球自体が動いているので地面に立っていてすらも超高速で動いているとはあまり考えない。想像はできなくはないが、気持ち悪くなる。

人の感性はあくまで世界の真の姿ではなく、自分の五感で感じられる範囲のイメージが居心地が良いのである。

多分だが、目が見えない人、耳が聞こえない人にとっての世界感は健常者にとっての世界とはやや異なるだろうし、何かの才能を持っている人も世界観は一般の健常者とは違うかもしれない。人によっても、世界の捉え方は全く違う。

うちの息子は普段は電子チューナーを使っているので、昔ながらのチューニング方法を知らない。ギターを渡して電子チューナー無しでチューニングをさせた所、一本一本音を聞いて調整した。後で、電子チューナーで確認したところ、ど真ん中ではないがほぼ正しくチューニングされていた。絶対音感的な素養がある彼の世界では音がどのようにきこえているのだろうか。これは私には逆立ちしてもできない。

私には気を読むリーディング能力があるので、世界の見え方は一般とはまた少しだけ違うかもしれない。

どの世界が正しいということではない。もっと高次元から見ると多分どの人の世界も正しくて、そしてすべてが間違っているといった所であろう。

時間も含めてで4次元の世界に生きている我々が、もっと高次の世界を正しく理解できる訳でもないのだが、自分の見聞きしている世界だけが全てという訳にはいかないのだろうと、この太陽系の動画を見て思った。