私の周囲には障害ではないもののアスペルガー傾向を持つ人が結構いる。公私の場で悩まされることがある。だから、こんな本を読んでみた。気功師としての相談者にもこのような生きづらさを抱えている人は少なからずいる。
この本では40人に1人いるという隠れアスペルガーの良い面、悪い面、傾向を弱める方法があることが説明されている。
プライベートの飲み会で出世頭の友人の話す業界動向と彼の知人の社長さんとか有名人のレクチャーを2時間ほど拝聴した。だが、業界も職種も全く違う私に取っては誰それ?状態であり、情報価値はほぼ皆無である。飲み会のネタとしてヘビーすぎて泣いた。ちょいちょい、一般的なライトな雑談ネタを私から振るがこの先生は絶好調に自分の話題に軌道修正する。多分彼には全く悪気はない。彼は昔からとても善良な人だった。
この本を読んで、説明されている積極奇異型に彼は見事にあてはまるように見えた。彼は超大手企業で重役クラスとめちゃくちゃ出世しているが、「幸せなKY」なのかもしれないと考えるとなるほど合点が行った。
もちろん、私の当て推量なので、それが正しいかどうかはわからない。
以前に部下の大手柄を称賛しに行ったら、パワハラで訴えられたという話を聞いて、その当時は意味がわからなかったのだが、なるほど善意で、全く悪気もなく、笑顔で相手の痛い所に塩を塗ったのかもしれないと考えるとこれもまたありそうな話だ。悪気がないだけに笑えない。
ちなみに私も障害とはならないが、多少ADHDの傾向があると考える。単調な繰り返し作業が苦手、話が長く発散すると良く言われる。生きづらさもあり、最悪の時期はメンタルが落ちて廃人同様の期間を何年も過ごしている。自覚はしながら、気をつけているが、やはり話は長い。
自分の個性、他人の個性の癖を理解して人に接するのは必要なことで、いまの職場でのアスペルガーっぽい人たちとの接し方に役立っている。