韓国で非常戒厳

韓国で44年ぶりに非常戒厳が発令されたというニュースがあった。どうやら大統領が軍事クーデターを引き起こしたということのようだ。

韓国はかつて軍事独裁国家であった。そして、日本の隣に、今どき流行らない軍事独裁国ができる所だったということだ。

大統領は国会が自分を支持しないことを憂いて、国のためには彼らを武力で一掃しようとしたようだ。さらに自党の党首も掃討リストに入れていたとか。殺されてはいないようなので、皆殺しにするつもりはなかったようではある。

軍事クーデターを起こしたら、当事者は軍事裁判で銃殺と相場は決まっているような気はするが大統領をどう処分するかを話し合っている所は現代的である。

世の中では何が起きても不思議ではないのだが、日本のお隣の国でクーデターが起きたのだ。驚きではあるが、それは平和ボケした日本人の発想であろうか。

ちなみに、何年か前にミャンマーで軍事クーデターが起きて成功した、私の友人がかの国に行っていて巻き込まれた。無事に帰って来れたのでよかったが、当時ホテルで軟禁されたと現地とLINEでやりとりした。彼は約45年前にもイラン革命の際にクーデターに巻き込まれた。当時、私の同級生には何人もがイラン革命に巻き込まれた。ただ、日本人で2回もクーデターに巻き込まれた人はかなり珍しいが、このことは世の中何が起きても、何に巻き込まれても不思議ではないと私に教えてくれている。

私もイランからの帰国が2ヶ月遅れていれば、イラン革命につながる暴動に巻き込まれていた。まったく人ごとではない。

今、ロシアやイスラエルは、隣国に暴挙して苦しめている。これもどこで起きても不思議ではないということなのだろう。

今、坂の上の雲がNHKで再放送されている。100年ほど前、世界は帝国主義のぶつかり合いで、戦争をしていた。人はそこからいくばくでも進化はしているのだろうか。それとも愚かなままであるのか。

今日、ノーベル平和賞の授与式があり、被団協・日本原水爆被害者団体協議会が参加する。人が平和な世界を築けるように進化して欲しいものだ。