運の良い人

仕事をやっているといろんな人と出会うがたまに運が良い人というのがいる。波動が良いのだ。プロジェクトメンバーを選べる時とか採用の際に口が出せる時には密かに運が良い(波動が良い)人を選ぶようにしている。

これは松下幸之助が「人を取る時は運の良い人をとりなはれ」と言ったらしいという話を20代の時に本で読んだことにならっている。ただ、仕事で人事を左右できるほど出世をしない私はあまり表立ってそれを活かしたことはない。(笑)

今回やっていたプロジェクトが一段落ついた。昨年の12月に急に人の入れ替わりがあり、とにかく運気の悪い人が外れていった。その時に入れ替わりのメンバーをパートナーさんで若い人に来てもらった。事前に面談とかで同席できればと思ったが、話が急に決まったこともあり、それはできなかった。

購買部長から決まった人の名前だけメールでもらった際にリーディングをした。今回の若手は大変運気がよかった。プロジェクトは11月ぐらいから漂流をしており、2月までの納品スケジュールだけは決まっていたものの先行きが判らない状態であった。

運が悪い人がぬけ、今いる二人は運気が割とよかった。そこに運がよさそうな人が入る。新規にやってきた人は見立て通りに運のよさそうな素養を持つ。とても素直で、実直であった。ただ、ドラッグストアの店員から転職をして、IT系はド素人ではあった。とはいえ、単純作業のため、文句が出そうな話でも文句も言わずに喜んでと対応をする。手も抜かない。

年末までは2月までの納品スケジュールがこなせるかどうか全くわからなかった。 その問題については、我々の努力の範囲外にあり、口出しも手助けもできなかったため、ただ待つだけであった。

年始になって様々なことが好転をしていった。もちろん、我々の見えない所で関係者の努力はあったのだと思う。そして、2月の中旬になって、予定より作業は数日早く進んでクローズが見えてきた。

年末にはリスケも含めて考えるしかないのかと思っていたのが、夢のようである。IT系の経験がなかろうが、プロジェクトの運命を下支えしてくれるならお釣りが来るというものだ。

運が良いメンバーと一緒に仕事をすると、なんでかはわからないが、流れがうまくいく。

やっぱり、人選をする時には本人の波動を見てやるものだと個人的には思う。単なる経験則でしかないのだが。残念なのは、このプロジェクトが終わると彼は別の仕事で他社に行く。

可能であれば私の次のプロジェクトでも使いたいのだが、そんな権限は私にはない。残念なことである。

運の良い人だけを集めて、人材派遣業をやるのは面白いアイデアだ。数人送り込むと問題あるプロジェクトがなぜかうまくいく。