NHKのあさイチのプレミアムトークの香取慎吾が出演をした。ところがMCの博多華丸大吉がコロナ関連で保健所の指導の下、欠席になってしまった。
ゲストでありながら、インタビューコーナー以外ではコーナーMCとして回してしまった。いきなりのアドリブなのだろうが、安定感がある。
SMAPは元々下積みの期間も長くあり、頼まれればなんでもやるというスタンスやっていたこともあるのだろう。なんでも器用にやってしまう。三谷幸喜や欽ちゃんからもアドリブ力については折り紙付きである。
博多華丸大吉がたまたま休みになってしまったが、もし慎吾が来てなければ、かなり寂しい日になっていたはずである。NHKの局アナだけでは番組はもたない。そこはさすがに元国民的スターの香取はすごい存在感である。
解散後はジャニーズ事務所の圧力もあったので、このところはテレビに出られなかったが、これだけの才能はもったいないだろう。最近ではジャニーズ事務所の悪どい支配の手口も表面化しており、表立っては邪魔ができなくなっているせいかテレビにも出れるようになっている。
うちの奥さんが若い頃からSMAPのファンであったので、私自身はたいして興味もなかったが、結婚後に様々な細かい情報を聞かされてきたので、今では妙なことまで知っている。
SMAPが解散する前の頃は、女性だけでなく、男性の、それもおじさんのファンも多かったようである。SMAPはデビューしてすぐにスターダムに上がったグループではなく、スケートボーイズの時代はデパートの屋上などの営業をこなす日々の下積みを経験をしている。そういった意味では、歳を重ねたアイドルの中でも、苦労も知っているし、メッセージ性の高いグループだったと思う。
たのきんトリオ、光GENJIの後の男性アイドル冬の時代の後に新しいスキームを開発をした。ステージや俳優だけでなく、バラエティも司会もこなすマルチタレントアイドルの後輩たちは、ほとんどSMAPの焼き直しといえる。
そういった意味では、開拓者である。
SMAPが事務所内のお家騒動でショッキングな解散をした後に、テレビから離れた場所で活動をする”新しい地図”の3人は芸能界の新しい流れ、”テレビ抜きの時代の時流”に沿うものであろう。かつて、ラジオが主流の座を追われたようにテレビは今主流の座を追われつつある。
個人的には”新しい地図”の3人を応援をしている。それはアイドルやタレントとしてではなく、新しい時流を作り出すスキームメーカーとしてである。