友人に誘われて軽井沢にある別荘に遊びにいった。軽井沢はもう20年ぶりぐらいであった。
車で観光に行ったが、彼も神道に詳しいので神社などに行った。
鬼押し出しに最初に行った。昔来た時の感想はとにかく大地の気が強いであった。徳川の葵の御紋を寺紋とする天台宗のお寺があり、パワースポットでもある。
脚を踏み入れるとやはり溶岩から発する気が強い。浅間山の下にある大地の気がよく感じられる場所である。奥の院の方に炎観音というのがあり、そこでやけにパワーを感じる。手前にある線香立てに火が入っていると思ったら、火など入っていない。しかし、まるで炎があるような気を感じる。
翌日、碓氷峠の方の熊野神社に行った。長野県と群馬県の県境にあり、神社の真ん中で県境表示がある。この神社、実は2つの神社が同居をしているのだと説明を受けた。長野側の熊野皇大神社と群馬県側の熊野神社。
中心の社には賽銭箱がそれぞれの神社用に2つ並んでいる。県境もしくは藩の国境だったのだろう。どこの地域にも、何かとそういう区分けとか確執の歴史はあるものだ。
熊野神社には少し登った所に奥宮がある。ほんの30cmほどの石の社があるだけだが、そのエリアはすごくパワーを感じる。実は奥宮で写真を撮ってきたつもりだが、その写真だけうまく映ってなかった。
元々、神社は聖域をしめ縄で縄張りするだけのものだった。その場のエネルギーを利用して、占いや願掛けの神事を行う。お社は後世に人用の目印として建てられているようなものだ。
古くからの神社には縄張りしただけの聖域が見て取れる神社がある。軽井沢の熊野神社はそういう類の神社であろう。
本殿の前に絵馬をかざる正面にご神木があった。ちょうど、板橋の縁切り榎のような感じになっている。絵馬の願いの邪気は浄化されている。お願いにはどうしても邪気をはらむが、ご神木によってそれを浄化するような構造はスタンダードなのだろうか?などと思った。それによって、願掛けが叶うのかもしれない。
山にこのようなパワフルな神社を頂くことで、軽井沢が発展したのかもしれないなどと思った。
次に寄ったのは万平ホテル。古くからの有名ホテルで名前だけは聞いたことがあった。車で敷地内に入った途端に、非常にやわらかな居心地の良い波動を感じた。もちろん、ホテルの方々のホスピタリティもあるだろうが、この地の気がもともと良かったのか、それとも結界でも張っているのか。実に面白い。
帰り際に諏訪神社に寄った。小さな古い神社である。なぜか20年ぐらい前に行った宮崎の高千穂神社を思い出した。九州にはこのような古くからの建物が大切に保存されている神社が多い。
ここも大変良い神社だと思った。
軽井沢は大変に栄えてきた町である。栄えるには栄えるだけの理由と加護があったのかもしれない。今の時代は東京から新幹線で1時間で行けるのにも驚いた。また、訪れたいものだ。