アメリカ大統領選挙2

アメリカ大統領選挙は開票には目途がついて、バイデン氏の勝利が明確化したようだが、トランプ氏は負けを認めないとか報道がされていた。どこまでも自分勝手で権力に執着をするのは彼がサイコパスであることを証明する。

私はコロナ禍によって人は隠していた本性が顕しやすくなっていると思う。アメリカ人で、白人優先主義、経済優先主義の人々はトランプがあんな人物であると知っていても投票をし、接戦になるほどの数が存在をする。

バイデン氏にも色々と問題はあろうし、トランプでないという一点で支持されたような所があり、前途多難であろうことは想像される。また、トランプを支持する自分勝手な人々が半数弱存在するという事実は常に重しになるだろう。

今回の大統領選挙は他人を踏みつけても自分だけ生き残ろうとする人と他人と共感を持って生きようとする人の争いであったと思う。あの世界の支配者的存在のアメリカ合衆国で、バイデン氏が勝ったのは時代の転換期を顕わすのではないか?と私は思う。

トランプは強硬に権力を独占するために、まだ様々な方法で居座ろうとするだろう。

そういえば、中国で習近平が国家主席の座を終身でいられるように全人代で承認させた。これは、王制に戻すのと実は大して変わらない。独裁者への道を確実に歩んでいる。お隣の北朝鮮が社会主義国の皮をかぶった王国であるのと同じである。

さすがにアメリカでトランプが永年大統領になることはないだろうが、彼としてはそれがしたいのだろう。そうなればアメリカ帝国の出来上がりである。

小説やアニメで有名な銀河英雄伝説では、ゴールデンバーム王朝は軍人だったルドルフ・ゴールデンバームが議会の承認を得て、最終的には神聖皇帝を宣言する。歴史にはありがちな内容だが、民主主義の共和制からそれが生まれるのはあまりにも恐ろしい。

権力を望むもの終着点は常に独裁者である。アメリカという自由と民主主義のランドマークがそうならないことを祈るばかりである。