お友達にお誘いを受けて、高尾山に登ることになった。
高尾山は前にも登ったことがあり、比較的カジュアルな山なので、喜んで行ったのだが甘かった。
登りは快調だったが、下りになって勾配のある坂や階段を下りると右膝が痛みが出る。故障もないのに、下りを降りるだけで膝が痛くなるのは初めてである。寄る年波には勝てない。
というより、単なる運動不足である。在宅ワークではほとんど歩かない。一日に一回も外に出ないことすらある。在宅ワークを始めた頃は無理に散歩などしたが今はそれも面倒になってしまった。一日、日の目を見ずに気がつくと暗いことも多々ある。
足の筋力が落ちると筋肉を使ってのショックアブソーバーの役を果たさなくなり、膝関節に負担をかけるのだろう。生活を変えて、無理にでも外を歩かないといけないのだ。
さて、高尾山薬王院は修験道の山である。
神社のエネルギー観察は趣味である。本殿にもパワーはあるが若干人の気にまみれている。本殿周辺では御神木で強いパワーを感じた。
山岳信仰の神社に行くと、社殿がパワーの源でないことはよくある。あまり人が行かない所がパワーの源泉だったりするのだ。
帰りにその御神木の気を痛む脚に取り込んだら、それまで手すりにつかまって歩いていたのが、階段を普通に歩けるようになつた。
修験の力とはこういうものだななどと思ったが、しばらくするとやはり膝の痛みが出てきた。
なんとか登口までは脚をもたせて歩いて降りた。御神木のおかげもあるかもしれない。家に着いた時には膝は痛くて歩くのもつらかったので、よくぞ降りられたと思う。
奥宮の横に飯綱権現を祀る神社があった。権現とは神仏習合の修験の神なので、神社にも寺にも祀られる。
本殿、奥宮より小さな末社の飯綱権現に精妙さを感じ、そのパワーを取り込んでみるとなかなか良い。
わたし個人としては、金毘羅権現の方に縁を感じるのだが、飯綱権現にもお付き合い願おうかなどと調子の良いことを思った。
噂によると邪法とも言われる飯綱権現はパワーがありそうだ。(笑)
薬王院には飯綱権現像がある。剣と索を持ち、2体の鬼の代わりに小天狗をひきつれる飯綱権現の姿は鴉天狗であるが、不動明王と良く似た構図である。
キャラとしてはカッコ良い。(笑)