1ヶ月ほど前に一瞥体験をしたという方から伺ったお話。
夜、台所で洗物をしていて、旦那さんはテレビをみているようなリラックスタイムにそれは訪れた。
普段の呼吸が浅いという自覚がある彼女はなぜか急に呼吸がとても深くなっていくことに気づいた。そして、どんどん空気が自分の中にな流入して、とても気持ちよくなってきた。
体がない感覚、体が光の素粒子になって、外と内との隔たりがない。肉体がなく、光そのものとなって、超絶リラックスな状態でソースへ還るような体験だった。
何のジャッジもなく、全てはこれで良かったんだ。存在自体が肯定された感覚。
このままだと向こう側に逝ってしまう、体が溶け出して一元に返ってしまうと思った瞬間に戻ってこれた。
あまりにも喜びに満ちた体験であった。ほんの5秒から10秒の出来事である。
翌朝、前日の体験の余韻があり、またあの状態に行きたい。エゴが求めていると感じた。
すると今度はいきなり闇に突き落とされたようなビジョンを見た。光は一切なく、漆黒の闇の中に閉じ込められ、数秒でまた戻ってきた。
彼女は号泣をした。
その時に感じたのはワンネスはただ体験をしているだけである。良いも悪いもない。嫌な出来事すらも闇はワクワクしていると感じた。どんなことも単なる体験で出来事はただ起こっているのだ。
その体験から我に還ると彼女は買い物に行った。スーパマーケットでは他の人たちが木偶(操り人形)のようにいた。彼らは彼らのストーリーをただ体験しているだけなのだという実感が彼女に訪れた。
彼女は光と闇の両方の体験をした。また、その体験は自分を特別な存在へと誘うものではなく、何も変わらないと思った。
一瞥体験をして、この世界はただただ喜びで溢れているというお花畑論を語る人もいる。しかし、彼女は地に足のついた所まで一気に行ったような気がする。