日本語が達者な外国人から聞いた話である。彼はキリスト教徒で伝道師、エヴァンゲリストを名乗る。ただ、普通の牧師さんではなさそうだ。
オカルティックな話になったのだが、悪魔祓いをする人がいると言う。彼の知り合いでアフリカ人の「預言者」が行うという。ブードゥーなどの呪術ではなく、キリスト教的エクソシストだとか。
彼の話によれば、性的な夢を頻繁に見る女性が夢の中でセックスをする。それは実際に悪魔と交わっている。彼女が他の男と結婚をしたいと思っていても、なぜか結婚できない。悪魔がそうはさせない。それでは困るので「預言者」に相談すると悪魔祓いを行なってくれる。それにより、彼女は性的な夢を見なくなり、結婚もできるようになる。
いわゆる夢魔。名前を挙げるならサキュバス、インキュバスという奴である。国内の不思議な話は色々と聞くのだが、正直外国の話はあまりピンとこない。日本でなら妖怪の類なのだろうが、向こう様では悪魔である。
悪魔はゲイなど同性愛者にも及ぶらしい。今時はあまり声高には言えるものではないが、ここからはそういう事が気にならない人が読んでほしい。西洋は同性愛には寛容になっているように見受けられるが、キリスト教の教義自体ではそれは否定的なようだ。これは聞いた彼の主張による。
彼によれば悪魔崇拝者は同性愛に走るらしい。悪魔に憑かれると同性愛になるが悪魔祓いによって、目が覚めるという。悪魔憑きによって、同性愛になるなんて話は初めて聞いた。
ただし、本人が同性愛の快楽を求めている場合は悪魔祓いは効かないとか。
悪魔はクンダリーニのパワーを必要としており、アナルセックスにより、クンダリーニの覚醒をするのだとか。クンダリーニとは会陰にあると言われる。ヨガでクンダリーニの発現というのは上級な技術に当たるのだが、それがアナルセックスで容易になるらしい。
もっとも、タントラでも房中術でも私はそんな話は聞いた事がない。新情報ではあるが、ちょっと試そうという代物でもない。
さらには鬱についても、悪魔祓いで対処するという。これに関しては、日本でもお祓いが効くケースはある。
所変われば品変わるで、外国人からもたらされるオカルト情報というのは、びっくりするものである。世の中、何があっても不思議ではないと思うので、私はこれがありえなくもないし、否定できないとは思う。
個人的な意見としては、人の行動は自我を構成する記憶情報による。それの中には、現世の記憶だけでなく、過去世、遺伝からくる先祖の記憶、憑依による他者の記憶があると思っている。憑依には人の霊、生霊が代表格であるが、「人ならぬモノ」というのもある。
そう考えると、色情因縁、同性愛、鬱が悪魔祓いで効果が出る可能性はある。同性愛は考えたことがないが、色情因縁や鬱は日本でもお祓いで対処するケースはある。実に面白い。