ドクターペッパーの謎

コロナ禍のアメリカでドクターペッパーが買いだめによる品薄になっていたというニュースを見た。他のドリンク類ではそういうことはないようだ。

なぜ、ドクターペッパーなのか?ドクターと名がついているということは何か健康効果があるのか?などと勘ぐったりした。

私は小学生だか中学生の頃にドクターペッパーはマズイという周囲の評価を信じて、食わず嫌いでドクターペッパーを1度も飲んだことがなかった。

しかし、健康オタクでもある私は妙にドクターペッパーに興味がそそられた。そこで、スーパーマーケットでドクターペッパーを買ってみた。

満を持して飲んでみたら、やっぱりマズイ。腹が立つほどマズイので、500mlのうち1/3程しか飲めなかった。残りは冷蔵庫に入っている。

その顛末をFacebookに書いたら、友人から「自分は結構好きだよ」というレスがきた。

そうなのだ。世の中の全員がマズイというならば、何十年も商品として販売はされない。かなりの選り好みのある商品であるが、存在するからには買う人はいる。

特に日本人と違って妙に甘いドリンクが好きな西洋人には熱狂的なファンがいても不思議ではない。

しかし、ドクターペッパーがコカ・コーラのようなマジョリティーへの商品でないことはファンも自覚している。

マイノリティー対象商品であり、供給も細い。それであれば、製造不安があるなら買いだめをしようと考えたのだろう。そして、案の定でドクターペッパーは一部のファンの買いだめで品薄になった。

もし、これがコカ・コーラであればどうか。コロナ禍であっても、コカ・コーラなら売れれば増産されるのは間違いない。主力商品であり、マイノリティへの商品ではないのだ。安定供給される公算は高く、買いだめなどする必要などない。

もちろん、理由は他にもあるかもしれない。あの私から見たマズサ、失礼、尖がった独特の風味が癖になるので、ちょっとした中毒性がある・・・とか。

人の好みにはいろいろある。納豆やクサヤでも、好きな人はすごく好きだが、嫌いな人は親の仇のように言う。そんなものだ。

世界は人それぞれにできている。実に面白い。