宗教は悪?

私はイラン革命直前のイランで子供の頃を過ごした。昨日、知人になったイラン人とおしゃべりをした。最近にデモがあり1000人の死者が出ているが、日本のテレビは取り上げないので日本人は皆知らないと嘆いていた。正直、私も知らなかった。

彼は宗教は悪いものだと現政府への不満を述べた。イラン人は敬虔なイスラム教徒が多い、そんな彼らにそんなことを言わせるほど今の政府は酷いのだろう。イスラム(宗教)への失望はどれほどのものだろう。

パーレビ国王はイラン革命の暴動の時に死者が出るとさっさと国外に亡命したので、当時は死者が少なかったという。しかし、現政府(宗教)はデモをするだけで1000人の国民を虐殺した。

宗教とは人を幸せにするためのものである。こんな宗教なら要らないと思う気持ちは良くわかる。また、あの時のようにイランに嵐が来ることを肌で感じた。

今、私にできることは何かを考えても実際には大した事はできない。ただ、つい頭をもたげる怒りや憎しみで拳を振り上げることではないとインスピレーションは語る。できるのはイランの民が幸せであることを祈ることであろうと思う。

人が集合意識につながるのならば、私が澄んだ水を汲み入れるか、濁った水を汲み入れるかにより、わずかながらでも全体に貢献できることがあるのではないかと思うのだ。大変、スピリチャルな考えではあるが。

遠い地の友人達が幸せでありますようにと祈りたい。