前世は日本人?

Youtubeで偶然見つけたのだが、ニコラス・エドワーズさんの【日本人になったなぁと、来日10年のアメリカ人がつくづく思う瞬間。】という動画を見た。

実に興味深かった。

普段バラエティTVを見ない私は知らなかったが、どうやら彼は日本の歌を歌うのが上手な外国人として有名になり、日本でメジャーデビューをしたプロの歌手らしい。

17歳で日本に来日して、10年暮らしていると自分が日本人になったようだと思うということだ。日本語はかなり堪能で、日本育ちのハーフかと思うぐらい。日本文化や習慣への理解を見ても、彼の同世代の若者の日本人よりもむしろ日本人らしい。

彼は10年も住むと日本人のようになるという。こう言ってはなんではあるが、10年ぐらいでこれほど日本人化できる外国人はそんなに多くはないだろう。

同じ外国人の歌手で日本人の血を受け継ぐジェロという演歌歌手がいたが、彼の演歌は発音まで見事だったが、会話では日本語は全く苦手だったようだ。テニスの大坂なおみさんも日本国籍はあるが、言葉では日本語にはなじめていないようだ。彼らは日系人であるのだか、そんなものだ。

全くの外国人でこれほど日本人化できる人というのは、思いつくのはケント・デリカット氏ぐらいであろうか。

最近は日本文化に魅せられて、日本にやってくる日本文化好き外国人の方々もいるという。盆栽や日本の伝統文化の職人になりにくるような外国人は、一般的な外国人にはない日本への親和性を感じずにはいられない。変な話、並の日本人より日本人らしい外国人というのが希に存在をする。

スピリチュアル的には、日本にやってくる外国人はご縁・因縁があるからやってくるという。それは私もそう思う。

逆に日本生まれの純血日本人でも日本に馴染めずに外国に行ってしまう人もいる。友人の中にもいるのだが、良くも悪くも日本らしい文化に馴染めなかったのだと思う。ご縁がなかったのだ。

一般的な外国人が10年日本にいたぐらいで、洋食を食べる時に箸を頼んだり、上座・下座の座り方を考えるようなことはしないと思う。作法のベースとなる思想まで理解しており、とても外国人には見えない。

そもそも、日本で暮らしても自覚として日本人になったとは、普通はあまり思わないのではと思う。日本に何十年も住んだ外国人の人からも自分が日本人になったなあという感想はあまり聞いたことがない。

海外で私が生活した時にその国の文化を理解は深まっても、自分が日本人である事がむしろ鮮明になったのを覚えている。違いを理解して慣れはしても同化できるかどうかは別問題だ。

在日朝鮮人の人たちは何世代日本に住んでも自分が日本人とは思わないから帰化しないのだろう。そんな民族意識もわかる気はする。

ニコラス・エドワーズさんは、よほど日本にご縁があり、日本文化や習慣との親和性が高いのだろう。例えば彼が適応力が優れており、中国やベトナムに行って、同じように現地化できるのかというとそれは別ではないかと思う。きっと彼の前世は日本人に違いない。(笑)