clubhouseを使ってみての感想。
まず、寝不足になる。(笑)皆さん、言っているが寝不足で体が休まらない。
それだけハマってる人が多いんですね。
このアプリは招待制であり、最初は一人では二人しか招待できない。招待した人がアカウント削除を受けると招待者も連座制で削除されると言われている。
そうなると信用のおける人しか招待ができない。基本は実名登録。招待権を売買する人がいるが、電話番号を紹介者に知らせる必要がある。さらに招待した人が問題を起こすとアカウントがバンされるので注意が必要である。
また、テキストでコメントを残したり、メッセージを送ることができないので、面と向かって音声でしか会話ができない。
そうなるとバッシングをする人は少ない。
Twitterやinstagramのリンクがあると、それ経由でバッシングする人は出てくるかもしれないが、今のところは全体としては治安が良い。
音声を記録してはいけないというルールを逆手に取って、海外では犯罪やヘイトスピーチの温床になっているという噂もある。日本ではまだアーリーアダプターのみなので、比較的にラストリゾート的であるのだが、もっと人が増えると荒らしが増えることは容易に想像がつく。
実際にトークの中にも、「今だけは良い人が多い」「これからは荒れてくる」などと言う意見も耳にした。
clubhouseの世間の評価には、招待を受けられないことを問題視して、ディスってる意見が散見されるが、事務局側としてはたぶんそう言うタイプの人こそを排除したいのだと思う。それがこのモデルの生命線ではないかと推測する
昔、某地方の大企業の系列に出向で働いた時に採用はまずはコネが基本というのが、公の会議の場でも語られていて、耳を疑った。
その理由が身元がわかっており、紹介者の顔を潰せないので無茶ができないことであった。なるほど、はねっかいりを避けるためにはある意味で効果的手法ではある。
もちろん、その後10年も経つと流石にコネが通用しなくなっていった。既得権と不公平が許され無くなっていったせいだと思われる。
clubhouseに於いて招待制は誰でもウェルカムではなく、この場に招待制されるような信用を持つ人こそがウェルカムであろう。
まだ、社会実験的な動きをしていて、先々は収益モデルを持つ形態に変わっていくのではないかと言われている。
もし、そうなったら時にも選ばれし者のみしか参加できないとしたら、より羨望と嫉妬が集まるメディアとなるだろうが、それで果たして上手くいくのかどうかは想像がつかない。
YouTubeやTwitterは売れるためには何でもありで、バッシング、ハラスメント、イジメの温床になっている負の側面もある。
それはYouTubeでも信用第一にしている人がいる反面で、一部には炎上商法をしたり、鬱憤ばらしをするために匿名で炎上を煽る輩が多数存在するせいである。
仕組みとして、評価やコメントによって信用を担保するのではなく、最初から信用されない人を締め出すことでそれが回避できるかという取り組みは興味深い取り組みである。
ただ、2:8の法則というものもある。アリは働かない2割を除外すると残りの8割の中の2割が働かなくなると言われる。
これは人間でも思い当たる節がある。
ライブでは集まった人の組み合わせによって何が起きるかはわからない。語られる内容は録音不可でライブ以外では聴けないというルールがあるので、何かを聞き逃すまいと思う心理が働き、寝不足の人が増える。
面白い証拠ではあるが、それで事故などが起きないことを祈るばかりである。
コロナ禍で常連さんの多いバーや大衆酒場で利害関係のない相手とおしゃべりするなどという機会は無くなってしまった。
寂しがり屋の人が夜な夜な行っていた社交場がネット上に巨大な一軒のお店ができたようなものだ。
私は若い頃に東京でよくホームパーティーを梯子していた時代があった。あちこちの集まりを覗いては興味のあるおしゃべりに参加したものだが、ちょうどそんなノリに似ている。
あれもやはりゆるやかな招待制であり、誰か知人から知らされないとそのパーティーがあることすら気づかない。
考えてみれば、社交場とはそういうものなのかも知れない。