会社の上司がその日は首が痛くて回らないと言っていた。喫茶店でコーヒーを飲んだ時のこと。
視ると何かが憑いている。肩ではなく頭の上方。生死を問うなら死者であった。
特に呪われているということでなく、たまたま憑いたのだろう。邪気に憑かれていると生気を奪われて不調になることは少なくはない。
その場で簡単に浄霊をやってみると手間なくいわゆる成仏をしていった。
私は霊能者ではない。だから、それがどんな人であったのかはわからない。もしも、視えるなら多分もっとしんどいだろう。
憑かれた人が憑かれたい訳でなく、憑く側も本望ではない。だから、ご縁があれば出来ることはする。
首の具合は変わりましたか?と問うと痛みが減ったという。そういうことはある。
他人の手助けができることはある。しかし、それはご縁のなせる技であり、たまたま私がそこに居合わせたということだ。