電車の中での化粧

通勤電車で化粧をしている女性がいた。昔ならはしたないと言われたが今は良く見る光景だ。

そこからふと美しくない波動を感じた。

「今時の女は」などという気はさらさらない。美しくない波動は「自分はそのままではダメ」という自己否定から来るのだと感じる。

化粧をすることが問題ではなく、化粧をする心持ちの問題である。電車の中で化粧をするのは義務感か、やらねばという強迫観念から来る動機の人が多いだろう。

自分はそのままではいけない、化粧が必要だが時間がない。もし、化粧により美しくなる自分にワクワクする人ならば早起きしてでも自宅でみっちりやるだろう。

その昔、人前で化粧をするのは商売女だけで、はしたないと言われた。商売女としては、化粧も商売の一環であり、楽しみなどではなく利益追求の手段だった。

それをはしたないと言ったわけだ。自己否定から来る波動は美しくないし、自分を追い詰める。

はしたないかどうかは別として、人前でする化粧は損なんだと気づくと何かが変わるかもしれない。