警察官と銀行員の気

落し物の連絡を受けて、新宿警察署に出向いた。警察署などめったに行くものではないので観察をしてみた。

警察官の実働部隊の方々は、結構背中に重い邪気を背負っていることが少なくない。常に犯罪と対峙し、どうしても犯罪者を憎むようになりがちなお仕事である。日々、ご苦労されていることについて頭が下がる。

今回見たのは同じ警察署内でも警察事務をされている方々である。警官は街でも見ることがあるが、警察事務をする人たちには普通は会わない。警官・刑事などの実働部隊の人とは少し違って、至って普通な感じである。特徴がなく、マチマチである。

以前に政策金融公庫の貸付係のフロアで驚いたことがある。あれも、職業柄というのか、全員が何か右肩に重い四角い冷たいものを背負っていた。女性事務員までである。

霊的なものでという感じでもないが、よくわからないので、思わず「この建物の土地は以前は何だったのですか?」などと頓珍漢なことを聞いてしまった。あとから考えてみれば、あれはお金の気、もしくは金庫の気というものなのだろう。金庫に気があるかどうかわからないが、それを背負いこむのだろう。仕事柄とはいえ、あまり背負いたくはないものだった。

特殊な仕事というのは、時に特徴的な雰囲気を持つことがある。実に興味深い。お仕事でネガティブになりやすい職業の方は、帰り際に邪気祓い、もしくは自宅門前で肩に塩を撒くなどすると良いのかもしれない。入口に塩盛りをしている昔ながらの小料理屋で一杯ひっかけて帰るのも、役立つのかもしれない。(笑)