USPTの良い点、課題

私はUSPTというカウンセリングで救われた。USPTの良い点と課題を考えてみる。

USPTは1回の診療で5分程度しかかからない。開発者の小栗先生の早稲田通り心のクリニック(新宿区)では保険適用で受診でき、カウンセリングとしては破格の値段で受けられる。1回につき、保険適用で500〜1500円で受診できた。

私の古い友人で退行催眠セラピーで有名なカウンセラーがいるが、彼のセラピーを受けると1回に万札がでていく。それは1回のセラピーにかける時間の長さや健康保険適用外であるという問題もある。

厚生労働省の指導では保険適用の場合、1回あたりの問診時間を短時間に抑えるよう指導が入り、実際の所では投薬治療以外は難しい現状があるとため息をついていた。退行催眠セラピーは高い効果があるとしても、1回で全てが改善するわけではない。

その点、このUSPTは1回は5分程度で済むので、保険適用でのカウンセリングを可能にしている。

効果はもちろん患者側との相性はあるだろうが、私自身の経験では大変な効果があったと言える。

このUSPTの課題はその普及の問題につきる。東京に住むなら西早稲田に行けば良いが、全国的にはUSPTでの治療をしている施設は少ない。さらには、精神科医でなくカウンセラーが行う場合は保険適用ではなく、1回の診療費は跳ね上がる。地方では明らかにハードルが高い。

私のように、極論1回行っただけで、セルフカウンセリングができるようになってしまう人ならともかく、普通ならしばらくは通いたい。私自身も足繁く通い、30回前後受診している、保険適用で1回1000円前後なのと、適用外で1回5000〜10000円なのでは、受けられる回数が違う。精神疾患患者が経済的に楽でないことは少なくなく、治療費の問題は最重要である。

USPTが保険適用で1回500〜1500円で受けられる精神科医が各県に増えれば、日本の精神疾患事情は大きく変わると思う。さらに言えば、カウンセリング専門の施設でも保険適用になればありがたい。個人的には普及に努めたいと思うのだが、私自身はカウンセリングの資格もなければ、医師でもない。

なので、せめて情報発信だけでもしたいと思う。