世の中の行く先

東京都でコロナ感染者が107人となった。昨日、67人になった際に100人も近いと友人とやりとりしたが、まさか翌日に達成するとは思わなかった。想像以上の速さである。

海外でもまた規制強化をする都市が出ている。このままでは冬を待たずとも、第2波がやってくることは容易に想像できる。

夜の繁華街がやり玉に挙がっているが、都知事はなんの対策も打たずに増加に危機感を煽るだけである。当然だが、規制をかけると補償問題がセットとなり、財源がない中で規制をかけることも困難というのは透けて見えてくる。

最終的には国が緊急対策費を積み上げて、可能な範囲での補償を出して行くことになるだろう。

世の中的にはもしかすると職業による選別や線引きが生まれてくるかもしれない。夜の街の店のすべてがコロナウイルスの拡散をしているわけではない。しかし、多くの人の生命を脅かす時に魔女狩り的にホストクラブ、キャバクラ、風俗店などがスケープゴートになる可能性はある。

本来はそのグループ全体の問題でなく、個別の店のそれぞれの対応によって違うというのが正しい認識であるはずだが、なかなかそうはならない。

ホストクラブやキャバクラのニーズが存在するのは間違いない。でも、感染防止というお題目の前にはその存在自体が必要なのかという議論になった時に、世の中として必須の存在ではない。命の危機の前にして、酒を飲むことを守る必要はないだろうから。

平和な世の中ではあった方が良いモノが、パンデミックという緊急事態の中では割を食うカテゴリーは間違いなくあるのだろう。

国や自治体というよりも、大衆という”社会”は自分たちに必要なモノと必要でないモノを見分けていくだろう。個人的には淘汰される側から早く見切りをつける人が増えることを祈るばかりである。たぶん、その方が傷は浅いだろうから。

この先、何がどうなるという予言や予測ができる訳ではないが、コロナ後の世界がどうなっていってしまうのだろうという漠然とした不安がある。