セルフインテグレーション 2

セルフインテグレーションと私が呼ぶセルフカウンセリングの方法を自分の経験を元に教えようと思ったのは二つの視点からだ。

一つはカウンセリングによる統合の有効性を説いて、クリニックやカウンセラーに行くことをブログ等で勧めてきたが、住む場所によっては良いカウンセラーにアクセスできなかったり、高額になってしまって現実的ではないこと。

二つ目として、自分自身の経験でも解離の数が人によって違うが、その数が数百となると通院のカウンセリングのみでは統合に時間がかかりすぎることである。その点、セルフカウンセリングは自分の空いた時間でどんどんやっていける。

スピリチャルカウンセラーならともかく、心理カウンセラーではない私がカウンセリングを行うことの是非はあり、手法をお伝えすることに禁則としてきた。しかし、clubhouseでもあまりに悩む人が多いことから、私のやり方と経験による知識をお伝えすることはやろうと思った。あくまで、自分が自分を治すやり方であり、私が治療を行う訳ではない。

もっとも、多くの場合医者ですら、本人が自分で治ることの手助けをするだけで、治すのはすべて本人であると私は思うのだが。(笑) 

実は先日、ブログの読者からセルフインテグレーションの個別セッションの申し込みを初めて戴いた。

この方は昨年にもご連絡を頂いており、その際はカウンセリングはできないとお断りをした。メンタルで長いこと悩み、藁をもすがる思いで昨年も連絡を戴いたのだが、今回は対応ができて良かったと思う。今回は自分で行うセルフインテグレーションをお伝えするということでお受けした。

私のブログの内容をかなりしっかり読んで戴いており、恐縮であるのと、その本気度合いが感じられた。

もともと、気功を行うということで瞑想などもやられるだろう。親和性は十分ではないかと思った。方法と実演をすることで本人でもできることを目指した。もちろん、1回での習得は難しい方もいると思うのだが、この方は呑み込みがよかったようで、喜んで戴けた。

私にも新しい気づきがあった。人が自分をセルフカウンセリングをしている様子を見るのは初めてであった。誘導もしないので、ただ見ているだけだ。その際に、統合に入る少し前に、ぞっとするような”邪気”を彼がつかんだのを感じた。さらに統合をしていくフェーズに入るとその邪気が解けていくのを感じた。本人も体感をしていたようなので、ますます有効性を感じられた。これは気功師の気の感覚としてとらえたものであるが、大変に勉強になった。

自分と向き合う方法はいろんな方法があり、それは意外と単純な作業だったりする。ただ、それをやっていく事は意外と難しい。本人の意欲と覚悟が十分に成熟している必要がある。メンタルの悩みからの脱却はそれ相応の覚悟ができないと難しい部分はある。

今回の方はそれに立ち向かう時点で、きっと”時機”がきているのだと思う。

セルフインテグレーションを実行していった経験談などが頂けるのが楽しみである。