地方から霊能者の友人が来て、心霊スポット巡りをしたいと言った。さてどうなりましたやら。

通常は触らぬ神に祟りなしな私は心霊スポット巡りはしない。友人のリクエストで、東京の心霊スポットを探し、まず気になったのは吉原である。江戸時代は遊郭のあった場所であり、この手の場所は悪い予感しかしない。

まずは浅草寺の雷門で集合をし、パワースポットである浅草寺でお参りをしてから、吉原に向かって歩いた。15分程度先にある吉原神社に向かった。

吉原のエリアに入るとドンと重い気を感じるようになった一行。一緒にいった男性はほどなく、腕がつかまれるような痛みを訴えた。なんか引っ張られるようで痛いという。視える女性の霊能者は、女性の腕が何本も彼の腕をつかんでいると言った。私もそこに強い邪気が来ているのは見て取れる。

除霊をしてみたが、結局吉原のエリアから出るまでは取り切れなかった。彼は女性の霊にモテモテの状態で先を進むことになる。

最初に到着をしたのは、吉原弁財天である。こちらは敷地に入るのもためらう程に場が悪い。入ってみると関東大震災の慰霊碑がある。それがかなり重い波動を発している。視える人からすると折り重なる焼けただれた人々が見えるらしい。しばらくいると足がしびれるほどの悪寒がする。

吉原弁財天の次は吉原神社である。こちらはちゃんとした神社で悪い気はない。古くからこの界隈を守る氏神様であろう。花街というのは、女性の苦しみ・怨念・思い残しがどうしても溜まるので地場は悪いのだが、吉原神社はそんな中で救いである。

腕を引っ張られると訴えた男性は、吉原エリアを出てから、私の方で浄霊をして楽にはなったが翌日にもまだ違和感が残ったと言っていた。前の記事で描いたブランコの件も含め、心霊スポット巡りとしてはある意味一定の成果は出た。まだまだ、続く。