仮面ライダーBLACK SUN

AmazonPrimeで仮面ライダー50周年記念作品と作られた18歳禁の大人向けの仮面ライダーである。とても面白かった。

仮面ライダーブラックは昭和ライダーの分類で、私は子供が幼い頃に一緒にビデオで見たが、子供は興味がなく、私の方が喜んで見ていた。

このドラマでは、怪人と共存する社会で、怪人が迫害にあっている世界。ゴルゴムは秘密結社ではなく、政党で与党だった。

主人公は借金の取り立てをしているという大人の設定。頭でヒロインの暗殺を頼まれて、引き受けるというダークヒーローぶりである。

石森章太郎は初代ライダーを作った時に、髑髏をイメージしてキャラを作って怪奇物として生み出した。実際、仮面ライダーの初期はそんな作りである。しかし、子供相手に全く受けず、テコ入れにテコ入れを重ねて、ヒーロー仮面ライダーになっていく。

その後、石森章太郎は仮面ライダーアマゾンやスカルマン、真仮面ライダーなどを作っている。怪奇物をやはり作りたかった。

このブラックサンの初期フォルムは真仮面ライダーを少し彷彿させる。石森章太郎はこんな作品を作りたかったのだろうと見ていてうれしかった。

1話30分でなく、40分前後で10話もある。かなり見応えのある作品である。

ネタバレしないように細かいことは書かないが、差別など今の社会問題を反映した大人が考えさせられる作品であるのと、子供には見せられないほどのバイオレンスが詰まった作品である。18禁になるわけだ。

差別、戦い、争い、紛争、戦争な分断は愚かであるが、それを無くし統合するためには戦わねばならないという矛盾が痛々しい。