検査入院をすることになって、数日の病院暮らしをした。両親の闘病生活で昔はよく病院に行ったものだが様変わりしている。

コロナ禍のせいであろう。今でも見舞い客との面会はできず、外来時間は病院内のコンビニすら行けず、病棟から出られない。安全対策や自〇防止で屋上にも出られないし、庭に出ることもできない。正直不便で仕方がない、

昔なら病院内なら庭や屋上には散歩して気分転換できたし、近所の店に買い物もできた。屋上で洗濯物を干したりして青空を見る代わりに、病棟内の縦型洗濯機が乾燥してくれる。

大部屋に入ったが、常に仕切りのカーテンをしていて、誰とも顔を合わせる必要はない。ラウンジにほとんど人はいない。人と関わらない事が感染対策になるのは確かである。

ずっと、カーテンの中で一人でいるのは気は楽であるし、気に食わない人や怖い人と顔を合わせずにいられるのは良い。ただ、人と出会う機会も全くない。病院内の情報や噂話を聞く機会もない。

昔なら見舞いに行く度に同室の人に気は使ったが、長い入院の場合の慰みにもなっていたと思う。数日の検査入院ならともかく、長いと息が詰まるだろう。

コロナ禍で特に酷い目にあった医療機関がコロナ禍の前に戻ることはないのだろう。難儀なことだが、仕方がない。