怪奇現象ではないけれど

電話中に留守番電話の通知が来た。登録してない電話番号だが社用ケータイでもあり、折り返し電話をした。電話に出たのは1年ほど前に別部署へ異動した知り合いのAさん。

Aさんは私へ電話はしていないと言う。そもそも私のケータイの番号を知らないと言う。最近も電話はしたが、web会議のTeamsで話した。相手のスマホには発信履歴はなく、こちらには留守番電話通知がある。相手は発信してもいない電話から折り返し電話が来たのでとても驚いていた。

電話番号を確認すると私が発信した番号は080だが、相手の電話は070だと言う。

これは怪奇現象だーと思ったが、そんなに簡単に超常現象は起きない。

調べてみると080の番号はAさんの異動前部署の電話番号で070は異動先部署の電話番号。前のケータイの今の利用者を確認すると1年ほど使ってなくて、その日に着任したこれも私が仕事で絡んでいるBさんが使い始めた。そして、1年間寝てたケータイには新しい番号への転送設定が入ったままになってた。

私に留守番電話通知を送ったのは電話を受けたAさんではなく、Bさん。そういえばBさんには朝イチでオフィスに折り返し電話をしてほしいと伝言を残していた。これで、辻褄は合う。

かなりの偶然が重なったが、怪奇現象でも超常現象でもなかった。残念ながらそんなに簡単に不思議なことは起きない。

ただ、電話を受けたAさんは「話を聞きたかったので丁度良かった」と言って、その場で仕事上の意見を求められた。それに回答するといたく喜ばれた。

怪奇現象ではないが、かなりまどろっこしいシンクロニシティである。ある意味で不思議である。きっとご縁があるのだろう。こんなこともあるんだねーと言うお話で私には実に面白かった。