バケットとバルバリ

東京宅の近所に少し有名なパン屋さんがある。そこのバケットが好きで良く買いに行く。切ってバターやチーズをつけて食べるのだが、かみごたえがたまらない。

何故かと思うが、それが懐かしいのだと気がついた。テヘランの町中には、窯でパンを焼くパン屋がある。インドでナンと呼ぶものは、ヌンと呼ばれる。それとは少し違うバルバリというパンがあり、それが美味しくてよく買ってきた。温かい焼き立てのバルバリを新聞紙に包んでもらって買ってくる。

後にテヘラン日本人学校の友人達に聞いても、バルバリは日本人好みだと言う。実に懐かしいのだが日本では見たことはない。今、ペルシア料理屋は都内にも数えるほどしかないし、聞いてもヌンはあってもバルバリはない。

行きつけの飲み屋は地球の歩き方の中東の担当の方たちが常連さんなのだが、そこで聞いた話では、神田にある中東料理屋にバルバリがあるのではないかと言う噂を聞いた。是非、行ってみたいと思う。

近所のパン屋さんのバケットはなぜかバルバリを彷彿させる。230円のパンを食べて幸せになれるなら安いものである。(笑)